茨城県酪連

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反芻(はんすう)とミルクが出るしくみ

牛のしくみの画像


牛の胃袋はおなかの部分の4分の3を占めるほどあり、4つに分かれています。一番大きな第1胃は、160 リットルもの容積があります。口から入ってきた草などは、まず第1胃に収まります。ここで数々の微生物によって、繊維分を分解し、微生物を増殖させながら 食物を発酵させます。
ときどき牛は食べたものを口にもどし、もう一度細かくするためにかんでは、また胃にもどす反芻をくり返します。やがて第2、3胃で繊維分がさらに細かく され、第4胃で消化されます。ここで、食物の栄養分と自分の第1、2胃で増えた微生物を消化し、栄養分として取り込みます。自分の体に発酵工場を持ってい るのが牛の胃の特徴です。

反芻(はんすう)
牛は一度第1胃の中に入ったエサを口に戻してゆっくりとすりつぶします。これは反芻(はんすう)といって、食物を消化するためなのです。
1日の反芻時間は6~10時間で、1分間に40ー60回もかみます。牛がいつでも口を動かしているのはそのためです。かんでいる間に、唾液(だえき)が 分泌され、この唾液がエサを湿らせてのみこみやすくしたり、胃の中の微生物の働きを活発にして消化を助ける働きをするのです。唾液は1日に90ー180 リットルも分泌されます。


乳房
乳房はミルクを作る大事な器官です。実際にミルクを作っているのは、乳房の中の乳腺細胞です。ここでは血液 から運ばれてきたさまざまな栄養素を取りこんで、ミルクの成分に作り変えます。1kgのミルクを作るために、500リットルもの血液の循環が必要なので す。1日45kgのミルクを出す高乳量牛では、乳房の中を通る血液の量は22.5トンにもなります。
乳房しくみの画像

 

   

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