茨城県酪連

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牛乳ができるまで
牛乳ができるまで


牛乳の品質管理には細心の注意が払われています。
牛乳は、乳牛から搾った生乳100%の飲み物です。おいしくて安全な牛乳が消費者の食卓に届くまで、その品質管理には細心の注意が払われています。
まず、乳を出す乳牛が健康で丈夫な牛であることが条件で、そのため酪農家は1頭1頭の健康状態に気を配ります。搾乳は衛生的に行われ、パイプラインからタンクへ送られるとすぐに冷蔵貯蔵されます。そして集乳時には厳重な乳質チェックが行われ、成分や細菌数、抗生物質の有無などがきびしく検査されます。検査に合格した生乳だけが牛乳工場へと送られ、基準をクリアできなかったものは廃棄されています。
工場に届いた生乳は、ここでさらに受け入れ検査が行われます。
こうして幾重にも品質チェックされた生乳だけが、殺菌処理をされて牛乳となります。


安全な生乳づくりが酪農家の誇り。

牛舎の写真 1、起きたらまず牛舎を掃除。
清潔な牛舎は、牛たちの健康管理にも、安全な生乳のためにも大切なことです。牛の寝床に敷くワラやオガ屑を敷料といいますが、毎日取り換えて清潔にしています。


消毒中の写真 2、搾乳前には乳牛の乳頭を1本1本消毒します。
搾乳は朝夕の2回行います。搾乳前の乳頭の消毒は気が抜けません。消毒したタオルで牛たちの乳頭を丁寧に拭き、さらに、乾いた清潔な布で乳頭を乾燥させます。


ミルカー取り付けの写真 3、ミルカー(搾乳機)を取り付け搾乳します。
ミルカーを取り付ける前に、乳首に少し残っている乳を搾って、状態を確認した後、ミルカーを取り付けます。


ミルカー洗浄中の写真 4、ミルカーの洗浄も注意深く
ミルカーは空気の圧力で乳を搾っています。消毒の終わった乳首にスポッとミルカーの吸い口を取り付けます。全部の牛を搾り終えたら、ミルカーはすぐ洗浄されます。


作業中の写真 5、生乳は外気に触れることなく
搾乳した生乳はパイプラインを通って外気に触れることなく冷蔵タンクに送られます。搾乳前と搾乳後はミルキングパーラー(搾乳室)内の壁と床もきれいに洗い流されます。


バルククーラーでの写真 6、バルククーラー(冷蔵貯蔵タンク)に集められます。
乳牛から搾った生乳は、バルククーラーに一時、冷蔵貯蔵されます。搾ったばかりの生乳は35℃位あります。これを最初の1時間で10℃まで、2時間以内に4℃まで下げて、集乳まで適切な温度管理をします。集乳のときには、成分、細菌数、抗生物質の有無などが厳しく検査され、基準をクリアしないものは廃棄されます。


検査の写真 7、バルククーラーで新鮮さを保ち、品質をチェックします。
バルククーラーには搾った生乳が全部集められます。1頭の乳牛からは約25リットル(1日)の生乳が搾られます。それが数10頭分集められるわけですから、1ヶ所でも安全管理や品質管理に手抜きがあれば、クーラー内の全ての生乳が不適格になってしまいます。しかしそれよりも、安全な生乳を送り出すという誇りにかけて、酪農家は生乳生産に取り組んでいるのです。


保冷タンクローリーの写真 8、保冷タンクローリーで工場へ運びます。
保冷タンクローリーが各酪農家をまわってバルククーラーの生乳を移しかえ、工場へ運びます。


工場タンクに移し替える前の検査の写真 9、工場では、生乳を検査してから受け入れます。
工場に着いたタンクローリーの生乳は、工場の冷蔵貯蔵タンクに移しかえる前にも厳重な受入検査が行われ、合格した生乳だけが加熱殺菌処理をされて牛乳になります。


牛乳の製造工程フロー図
牛乳の製造工程フロー図(ビン入り・紙容器入り)

出荷前の抜き取り検査写真 10、出荷前も抜き取り検査を行います。

製品となった牛乳は、決められた規格に合っているかどうか、抜き取り方式で検査されます。そのあと、保冷トラックで毎日スーパーや牛乳販売店へ配送されています。

 

資料:情報誌牛乳の知識

 

   

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